研究本部長からの一言

研究本部長からの一言

1.カイコシンの発見


 私たちは最近、土壌細菌が生産する新規抗生物質「カイコシン」を発見しました。カイコシンはMRSAと言われる、院内感染で問題となっている黄色ブドウ球菌に有効な抗生物質です。カイコシンの名前の由来は、カイコを感染モデル動物として用いて発見したことにあります。従来の抗生物質の探索においては、試験管内での病原微生物の増殖阻害を指標に活性を測定することが行われてきました。私たちは、カイコの感染モデルを用い、治療効果を指標とした抗生物質の分離精製を試みています。このような治療効果を指標とした、新規構造を有する抗生物質の発見は国際的にも類例がありません。 ~カイコシンの開発について~

(独)医薬基盤研究所 基礎研究推進事業 平成19年度課題採択レポートより

2011年6月23日

第1回 カイコシンの発見
第2回 ゲノム創薬の考え方に基づいた感染症治療薬の探索
第3回 体内動態指数
第4回 なぜカイコか?
第5回 効く薬と効かない薬
第6回 「ヒト」にあって「カイコ」に無いもの
第7回 カイコ創薬のすすめ
第8回 抗菌活性を有する薬剤の標的たんぱく質の同定方法