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開発研究技術の紹介

 

スギ花粉飛散防止技術
(本技術は日経新聞2007年3月14日朝刊に取り上げられました)

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スギ花粉の飛散抑制
ゲノム創薬研究所 樹木に散布、効果を調査
東京大学発ベンチャーのゲノム創薬研究所(東京、岩下運雄社長、03・5818・1776)は、スギ花粉の構造を壊すことで飛散を抑える技術を開発した。群馬県林業試験場などと協力し、実際の樹木に散布して効果を調べる。 弱アルカリ性の炭酸水素ナトリウムの水溶液にスギ花粉を浸すと、花粉の外殻が壊れて内部の物質が流出。周囲に付着してほとんど飛散しないことを確認した。炭酸水素ナトリウムは胃腸薬などにも用いられ、人体への影響は少ないという。このほど東大と共同で特許を出願した。
人の鼻腔(びこう)粘膜もアルカリ性。花粉が鼻腔内に入ると外殻が壊れて内部のたんぱく質が流出し、この物質がアレルギーを引き起こすという。杉林に炭酸水素ナトリウムを散布すれば、新たな花粉症対策となる可能性もあるとみて研究を進める。


スギ花粉は堅い殻に覆われています。花粉はこの状態で森林から風によって運ばれ、都市まで運ばれ、人の鼻の中にはいると花粉症を引き起こします。この殻は、家庭でもよく用いられる重曹(炭酸水素ナトリウム)液によって写真のように破壊され、殻の内側にある内膜が膨張して広がります。当社では、この状態の花粉の飛翔能が著しく低下することを発見しました。本研究は、東京大学と共同で特許を申請しております。

スギ花粉の弱アルカリによる膨張