ゲノム創薬研究所 Genome Pharmaceuticals Institute

カイコがつむぐ健康で明るい未来

私たちは大学発ベンチャー企業として「カイコ(蚕)」をテスターとして用い、より低コストで迅速な医薬品シーズの探索や健康食品の開発を行ってきました。
これからも皆さまに健康で明るい未来をお届けできるよう研究開発に努めてまいります。

カイコの利点
なぜカイコなのか

カイコは見た目からは想像もつきませんが、生理的条件がヒトに近く、ヒトに感染する病原菌の感受性や、治療に用いられる薬剤の効果が、驚くほどヒトと良く一致しています。
また、低コストで倫理的な問題も少ないため、新しい実験動物として大変優れています。
カイコは感染症、糖尿病などの病態モデルだけでなく、自然免疫活性や毒性も評価することが可能です。
医薬品のみならず食品や化粧品の新規開発に当たり、哺乳動物を試す前に、また哺乳動物の代わりに、カイコで試験してはいかがでしょうか。

01マウスに比べ、低コストで試験が可能

カイコ

  • 飼育施設の要否

  • 不要逃げないための特別な施設は必要なし

  • 飼育可能匹数B5用紙程度の床面積あたり

  • 30匹

  • 飼育期間テスターとして使用できるまでの期間

  • 4週間

マウス

  • 飼育施設の要否

  • 必要逃亡防止の飼育専用施設が必要

  • 飼育可能匹数B5用紙程度の床面積あたり

  • 5匹

  • 飼育期間テスターとして使用できるまでの期間

  • 8週間

02倫理的な問題が少ない

近年、多くの哺乳動物を実験に使用することは、飼育や管理に多大なコストがかかるだけでなく、動物愛護の観点から倫理的な問題が指摘されるようになっています。
そこで、私たちは創薬研究や感染症治療の分野において、哺乳動物に代わるモデル生物としてカイコ(蚕)を採用しています。

03試験が迅速かつ簡便にできる

カイコは飼育が容易で短期間で結果が得られる上、免疫応答や感染メカニズムが哺乳動物と類似しているため、効果的なテスターとして活用できます。

04バイオハザードの心配がない

カイコは家畜化されており、自力で飛翔する能力を持たないため、飼育環境から逃げ出す心配がありません。
また、自然界で生存・繁殖することができないため、生態系への影響や生物災害を引き起こすリスクが極めて低いとされています。

05動きが少なく、取り扱いやすい

カイコは動きが少なく、大きさも扱いやすいため、注射がしやすい生物です。
さらに、針を刺す深さによって血液と腸管を簡単に区別できます。
浅く刺すと血管内に赤インクが入り、カイコの体が赤く染まることで血液への注射が確認できます。

また、カイコは開放血管系を持つため、血液への注射が容易です。一方で、腸管への注射(腸管注射)は、経口で効果を発揮する物質の探索に適しています。
検体を餌に混ぜることで、より自然に近い投与方法で試験を行うことも可能です。

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